初恋に捧ぐ ENTERTAINMENT!   LONG SHOTS, DEAD CERTS AND ODDS ON FAVOURITES
   
  初恋の嵐の最初で最後のフル・アルバム。というのもVo.兼ソングライターの西山達郎が2002年3月に25歳で急死したため。僕がこのバンドを知ったのは2003年の初め頃ラジオで「真夏の夜の出来事」を聴いて良い曲だなぁと。感じとしてはサニーデイサービスと尾崎を足したイメージ?ちょっと違うかな・・#1「初恋に捧ぐ」はスクイーズ「Is That Love?」「In Quintessence」「Another Nail In My Heart」なんか好きな人はビビっとくるであろう和製ギターポップチューン。#3「No Power!」も同様の疾走#で◎。#6「涙の旅路」#5「罪の意識」もグッとくる佳曲。先述の#2「真夏の夜の出来事」は本当に名曲です。長尺の#7「Nothin'」,#8「Good-Bye」はビッグスターの系譜だ(※このアルバムには入ってませんが「Untitled」もビッグスター直系の名曲です)。ラストでの「星空のバラ-ド」のライブを聴くとマジで生で体験したかった。合掌・・ 1979年ギャング・オブ・フォー1st。ウィルコ・ジョンソンをさらにおし進めたようなアンディ・ギルの攻撃的なザクザクギターカッティング!#1「Ether」から後のピクシーズの音にそのギターを絡めた感じ。#2「Natural's Not In It」の衝撃的なカッコ良さ。裏打ちが浮かび上がるリフの構成はキンクス「You Really Got Me」と同様。#4「Damaged Goods」も殺傷能力抜群である。この#4や#5「Return The Gift」のファンクなノリの中でのメロディやリフはレッチリへの影響大。ギターだけでなくベース音もめっちゃイカしてる。レッチリのフリー以外にもR.E.Mのマイケル・スタイプやニルヴァーナのカート・コバーンも賛辞をおくってますが、#3「Not Great Men」#6「Guns Before Butter」においてのメロディの一部はREMでも取り込まれている気がしますね。パワーポップな音とは少しかけ離れていますが個人的に大好きな#7「I Found That Essence Rare」はその筋のファンの方にもイケるのでは?ドクターフィールグッド直系とも言えるロック#だ(歌詞もジョー・ストラマー的)。#8「Glass」もヴァイブレーターズのようなパンクロック。まさにポストパックな#9「Contract」。#10「At Home He's A Tourist」のヒリヒリするようなバンドアンサンブルの一体感。淡々した#11「5.45」もここまで聴き続けたならばGO4節が染みついてノリよく聴いてしまいますね。まさに歴史的アルバムの位置づけ。好き嫌いはあれど一度は耳を傾けてみるべき。ちなみにアンディ・ギルはレッチリの1984年の1stをプロデュースしてます。   70年代〜80年代にかけて良質なバブ/パンクロックバンドを量産したチズウィック・レコードのコンピ。これでいろいろ知りました。買った当時モーターヘッドもコレで初めて聴いた(セルフタイトル#6「Motorhead」)し,ラジエーター・フロム・スペース#1「Television Screen」#4「Enemies」やラジオ・スターズ#7「No Russians In Russia」、リングス#8「I Wanna Be Free」といったイカしたパワーポップバンドも開拓できた。当然めっちゃツボな音だ。そしてカウント・ビショップスの#10「Baby You're Wrong」やアマゾーブレイズ#11「Common Truth」、スチューカスの#12「Klean Living Kids」とパワーポップの佳曲連発される。ジェフ・ヒル#9「I Want You To Dance With Me」もノリが良くてヘビロテした。ほか、ラモーンズとピストルズが混じったようなスクリュードライバー#5「You're So Dumb」やアンチ・ソーシャル#2「Syrewdriver」やノー・ワン#3「Johnny Moped」なんかのパンクチューンも新鮮だった。全12曲最高。